失われてゆく食文化について考えること
宮崎駿監督のとなりのトトロで初めの方のシーンで井戸水でキンキンに冷えたきゅうりやトマトをめいちゃんとさつきが食べるシーンがある。
あのきゅうりやトマトの美味しさがわからない人が増えてきたんだよなぁという話です。
この前、レストランでバカップルが「となりのトトロの真似してきゅうりかじってみたらめっちゃまじーの!」と言っていた。食べたきゅうりが悪いとかそういうことと言われればそうかもしれないけど、自分で野菜をもぎりとる、とれたて野菜を食べるという機会は本当に減っていると実感する。きゅうりってトゲあるじゃん?とか言っても通じない人が増えてるのかなぁとも感じる。
これって日本の素晴らしき食文化の喪失なのではないのかな。
スーパーに行けば加工品やレンジアップな食品が溢れていてもう料理なんてするのやーめたみたいな人が増えてくる。それって社会的に料理するというスキルが失われてゆくということなのかなぁと考えるともう一度、となりのトトロのきゅうりやトマトを復活できたらなぁと考えてしまう。
スーパーに行けばすぐに食べられる物がいっぱい売ってて便利になったということじゃなくって、自分は料理をするというスキルを奪われさらに新鮮でおいしい野菜などの食材を選び食べる選択肢が減ったと考えるとなんとも今の「便利」な食文化はお粗末なものに見えてくる。
こんなんだったらTPPで農業がなくなっちゃうのも必然かなぁと感じつつ、無くならないためにも生産者じゃなくって消費者がもう一度自分の食べているものについて考えるべき時期が来ているなと日に日に感じる。毎日よくわかんない加工肉食べてるよりも野菜もぎってかじっている食文化の方が私は素敵だと思うんだよなぁ